土地家屋調査士に登記依頼するという事
土地家屋調査士へ登記を依頼しないと登記が出来ないのかというとそうではありません。不動産登記は自分で登記申請することが可能です。土地家屋調査士へ依頼するということは費用が掛かります。自分で登記申請ができるという方であれば無理して土地家屋調査士へ依頼するということは必要ないかと思います。 ただし、デメリットもあればメリットもあるということを理解して選択するとよいかと思います。当事務所は土地家屋調査士法人という立場から、専門家に依頼するという事をお勧めしています。ここでは、デメリットという表現をせずにメリットという観点からお伝えしていきたいと思います。
自分で登記申請することのメリット
本人申請のメリットとしては、登記に必要とする以上のお金がかからないことです。専門家に依頼するということは前述の通り費用が掛かります。知識があり、時間に余裕がある方であれば、ご自分で行なうことも問題なくできるかと思います
登記を土地家屋調査士に依頼するメリット
土地家屋調査士へ依頼した場合、各種の書類をオンラインで取得申請したり登記できたりしますので、登記完了までの期間がぐっと短縮できることが考えられます。
特に、不動産の売買を急ぐ場合などは、依頼をした方が早く進みます。地積更正登記や土地分筆登記、建物表題登記などについては図面を添付しなければなりませんので、土地家屋調査士に依頼する方が良いかと思います。
また、土地分筆登記、地積更正登記を行うには前提として土地の境界確定が済んでいることが必要であり、隣接地土地所有者との立会、境界確認、現地説明等が必要となります。これらの前提にあるのが測量業務であり、隣接地土地所有者へ境界を説明する為に境界を確認する知識と技術、経験が必要です。土地家屋調査士を通して行うことによって立会業務も土地家屋調査士が主導して行いますので隣地の方に対する説明、信用等を含めて依頼することができ、一連の作業をスムーズに行うことが可能となります。
途中でやっぱり土地家屋調査士に依頼するとなるとそれまでの時間と、費やした費用も無駄となってしまう事もありますので安心を得るという意味でも専門家へ依頼することをお勧めいたします。
土地家屋調査士は不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査及び測量を行う専門家という位置づけがされておりますのでこれら全般において安心して任せていただけると思います。
土地家屋調査士に依頼する際には
土地家屋調査士に依頼したいけれどもどこの事務所へ依頼したらよいかわからない。
このような、選択に迷うことは想定できるかと思います。まず、近いから、費用が安いからという事が思いつくかと思いますがそれだけで選ぶことはお勧めいたしません。もちろんスムーズなやり取りができて費用が安ければそれに越したことはないと思いますが大切なのは自分の財産を取り扱ってもらうということです。一番信頼できる情報は知っている土地家屋調査士がいる、もしくは隣地の立会等の際に面識がありスムーズな説明とやり取りが出来ている事が判っている。という事かと思います。ただ、そのような方ばかりではありませんので、そこで一度相談してみて不安や不明点、懸念点を話してみて、自分の財産を任せても大丈夫だという土地家屋調査士へ依頼するというのが結果として良かった。につながるかと思います。